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見知らぬ場所

一昨年から読みたかった本。ちょっと前に、漸く借りて読むことが出来た。

「毎晩、読みなさいと言われるものを読んでいたい。まだ読んだことがなくて、もう読むこともあるまい大作家が何人もいる。これからは娘たちがそういう旅を始める。大きな世界が丸ごとそっくり現れるだろう。だがアミットに時間はなくなった。日曜版の新聞を全部見るほどの時間さえないのだ。」(「今夜の泊まり」)という文章などが非常に心に突き刺さった。作者が年齢を重ねたからか、似たような思いにさせられる箇所がほかにもいくつかあった。
昔、中学生くらいの頃ヘッセの『車輪の下』を読み始めたが、受験を控えた今読むのはやばいと判断して途中で止めたのだが、ラヒリのこの本も、子育てに追われて自分の人生設計や余暇が二の次にならざるをえない年の人にはきっつい内容かもしれない。
…○○なタイミングで読まんほうがいい、というの、こないだ津村記久子の本の話したときにも書いたな。できれば「こういうときに読んだ方がいい」というポジティブな方向で書きたいのだが、どうしても「こういうときには読まん方がいい」というのばかり思いついてしまう。でも、読み終わって「こういうときに読まん方が良かった」と思える本から 何かヒント、ヒントとまではいかなくてもちょっとした救いみたいのは得られるんちゃうかと思う。

この本はそれぞれに独立した短編5つが収められた第一部と、「ヘーマとカウシク」という連作を収めた第二部から成っている。旧知の二人がイタリアで再会して関係を持つようになる…という後者の大筋に、なんだこれ『冷静と情熱のあいだ』かよ、といったんは思ったもののがラストが衝撃的すぎてびっくりした。
『冷静と…』だと、赤バージョン(女性視点のほう)は再会した元恋人とはやり直す気ないままにラストを迎えているけど、青バージョンではヨリ戻す可能性の含みを残したところで終わっている。「ヘーマと…」は、どうなんだろう…ヘーマの行動は正解といえたのかな、ヘーマにほかの選択肢はなかったのかなーと思わせられるくらいかなしい。

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道路のど真ん中に子供用の黄緑の靴が落ちており、前方を子供乗せを搭載したチャリが走っていくのが見え、もしかしてあのチャリの親子のものか、と思ってチャリを疾走させ「すいませーん!」と必死で呼びとめた。やはりその親子の落し物だった。お母さんがなんだか泣きそうな顔をしていた。いずれにしろ届けることが出来て良かった。



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